松田小学校では去年からプログラミング学習をはじめた。2017年こそ6年生に10回の授業ができたが、
はるかに進んでいる学校が江戸川区東葛西にある。Global Indian International School (GIIS)がそれである。
そこでGIISの状況を見せてもらおうと、学校見学とインタビューにいってきた。最初に、Sandeep Singh 校長が挨拶にきてくれて、
その後、IT教育担当のスメダ先生(Sumedha Deshpande)が詳しく説明してくれた。
我が国の小学校ではやっとパソコンを触るようになった段階だが、IT産業で有名なインドのこと、
GIISでもプログラミング学習はカリキュラムが確立し、まったく普通に実施されていた。
事前に下記の質問を送っていたので、それに沿ってスメダさんが説明してくれた。
プログラミング教育の目指すところは、論理的な思考能力を養成することで、そのため1年生から10年生まで、
一貫したカリキュラムにしたがって授業が行われている。1年生はパソコンに慣れることが目的で、特別なソフトをつかっていない。
GIISでは1年生から10年生まで、週に2回のパソコンを使った授業(1コマ=45分)が行われていた。
GIISでは英語で授業が行われており、1年生であってもキーボードには慣れており、我が国の1年生は若干の相違がありそうだ。
2年生になるとペインティング=お絵かきソフトをつかって、グラフィカルな面をのばす教育が行われている。
3年生になると初めてKturtle(https://edu.kde.org/kturtle/)というソフトを使ったプログラミング学習がはじまる。
5年生まではKturtleをつかうが、5年生にはFlashの学習が始まる。6年生7年生ではSmall Basic というソフトにかわり、
8年生9年生ではHtml を学ぶという。
各学年毎にIT教育用の教科書があり、IT担当の先生も3人おり、上記の順をおって一貫したカリキュラムが組まれている。教科書のところどころに考えさせる設問があり、授業の中でも児童たちに考えさせる時間を割いているという。また、進度のちがう児童がいるのはGIISも同様らしく、進んでいる児童と遅れがちな児童とをペアーにして、授業を進めていると説明してくれた。宿題はもちろんあってUSBで提出し、そのUSBを添削して児童に返すのだという。そして、父兄との間は、E-mail でやり取りしているとのことだった。
GIISほどに体系化された授業ができるのは、何時になるかわからないが、松田小学校のプログラミング・デイもカリキュラムの確立が急務だと感じさせられた。
ミーティングのあとでスメダさんが校内を案内してくださり、カラフルな教室内を楽しませていただいた。
以上、2017.12.13 サイトの管理人記