プログラミング・デイ(=P・D)の経緯

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2021年     2022年    2023年


2023年度を迎えて

    今年は古い校舎も解体されて、南側に平らな校庭があらわれた。昼休みには<まつだっち>が元気に走り回っている。若い先生も一緒に走り回っている。午後の授業に戻ってくる<まつだっち>たちがまぶしい。やっぱり小学校はこうでなくちゃ。
    熱心に「理解の助け」をつくって毎時間授業に参加してくれた津田校長が定年退職した。後任に渡辺良勝校長が赴任した。 津田さんにも負けないくらいに熱心にお願いしたい。
    今日で6年生の第1、2回目が終わった。担任が授業を進めるのも、すっかり板に付いたようだ。何だか自信が付いたような感じで、それが<まつだっち>にも伝わっている気がする。タイピング成績は去年と同じような出だしで、第2回目で急激に上昇するのも同じような傾向だ。すでに20点に近くなり、中間値は20点である。はやく25点の壁を突破して欲しい。
    今年は中出さんが体調不良でお休みなので、とても寂しいが淡々と進めるばかりである。立花学園の諸君は6月から参観してくれるという。期待している。
       2023年5月18日 記

 

2022年度を終えて

    5年生が2クラスで7時間×2で14時間、6年生が3クラスだったから10時間×3で30時間あった。長丁場だった2022年のプログラミング学習は、コロナの影響もなく無事終わった。
 今年のトピックは新校舎が完成し、パソコン教室が新校舎の3階へと移ったことだろう。校庭に面した新教室は明るく、暖かく快適になった。全体に小さめの教室設計になった影響でか、PCの間にタブレットの置き場がなくなりやや狭い感じもする。それと西日が厳しいところがあり、カーテンなどの対策がほしいところだ。
 今年度で定年退職する津田校長が、とてもガンバってくれて感謝以外に言葉がない。すべての教材にパワーポイントで「理解の助け」を作ってくれたのです。教材を作ると作った当人が一番勉強になるので、校長が一番勉強したということかな(笑) 冗談はさておき、校長が頑張ると学校中に頑張りの影響が及ぶ。担任がプログラミングを教えるようになって2年。徐々にではあるが、プログラミング学習が浸透していると感じる年であった。また、PC教室にコンセントが不足していることを、是正してくれてのも校長だったという。
 5年生のスクラッチは、<まつだっち>や担任ともに熱心かつ淡々と授業を進めている。スクラッチは3回くらいやれば、<まつだっち>だけでも応用が利くようになり、自分たちでどんどん進めるようになった。とりわけ、第5回の「イライラ棒」は大人気であった。第6回は今年初めて試みたグループ学習、最終回は個人の自由制作と、<まつだっち>たちはスクラッチを楽しんでくれたようだ。
 プロセッシングに挑戦する6年生は、初めの頃は手強そうだと苦しんでいたが、タイピングのスコア20を超えると理解が進み始める。キーボード入力の厄介さから解放されて、プロセッシングの成果を楽しめるようになるのだろう。また、座標の理解、X座標・Y座標などがイメージできないことも、1学期は苦労の連続だったと思う。これはプログラムを知った人間が教えるか否かにも大いに関わっており、頑張ってくれていたプログラミング新米担任の力量も、<まつだっち>たちに伝播していたように感じた。タイピングの成績の向上とともに、難しけど楽しいという声が増えてくる。2学期になると順調に進むようになった。
 第3回には津田校長がパワーポイントで作ってくれた「ふりかえりと今後の見通しをもつ」を使って、座標などの確認を行ったことが理解を進めたようだ。第5回は条件分岐である。ここを過ぎればグッと分かりやすくなる。条件分岐はむずかしく、今回は else を使わず if しか使わないので、条件分岐というには疑問が残るが、それでも条件に従って分けて考えるという考え方は分かって貰えたようだ。
  2学期の途中から担任たちは、あまり一斉授業的に教えないで、教材に沿って放任するように方針をかえてきた。この頃になると、タイピングもそこそこ打てるようになっているので、放任方針はとても良いと思う。 担任たちはプログラミング学習に<まつだっち>以上に抵抗があったと思う。プロセッシングをまったくやったことのないにもかかわらず、教えなければならない義務のようなものがあったはずだ。大人の方が子供より知識量が多いという常識から自らを解き放ち、教えようとせずに放任で良いのではないだろうか。これからは収穫の時期だろう。
 立花学園の諸君が通年できてくれて、大いに助かった。立花学園には松田小学校へのボランティア部隊が3~40人くらいいるという。とても心強いので、来年も是非よろしくお願いします。
       2022年12月25日 記

 

2022年度が始まった

  プログラミング学習も6年目に入る。校舎が新しくなり、パソコン教室は校庭に面した明るい三階にある。やや部屋が狭くはなったが、廊下と同一平面で同じ仕上げとなって使いやすくなった。

  6年生は3クラスで、担任はすべて持ち上がりだったので互いに気心が知れている。津田校長の作成になるパワーポイントの理解の助けとともに、担任たちの力量が上がっているだろう。2人の老人ボランティア以外にもボランティアの参加があり、今後も戦力が増えていくだろう。

  今年は、とりわけ繰り返しと条件分岐を丁寧にすすめたい。そのためにも座標を徹底的に押さえようと思う。座標の考え方は今後いろいろと役に立つから、プログラミング学習のためだけではなく有効だ。

  スクラッチ・コミュニティには参加しない方針だそうで、残念ながら世界との関係は作れそうにない。しかし、いつかスクラッチ・コミュニティなど外部とのオンライン化は不可欠になっていくだろう。その時まで待っていよう。

  パソコン・クラブができたりして、プログラミング学習への意欲は確実に高まった。立花学園の高校生の参加もありがたく続いているので、多くの人の力を合わせて今年も進めたい。
       2022年5月18日 記

 

2021年度を終えて

  2017年から、1)テキスト言語への移行、2)地域への浸透、の2大目標を掲げて始めたプログラミング学習も、今年が5年計画の最後の年だった。 テキスト言語の移行・習得は、初年度から順調に進んで、小学生でもコードを打てることが分かってきた。

  地域への浸透は、a)外部の講師から担任への切り替え、b)地域ボランティの授業参加、がとりあえずの目標だった。 嬉しいことに5年生6年生ともに、クラス担任がプログラミングを立派に教えてくれた。最初の1,2回こそ不安気だったが、やがて外部講師に勝るとも劣らない教授力を発揮し、感心すると同時に本当に安心した。
  かつての職員室にあった冷ややかな無関心が消え、担任たちが熱心に取り組んでくれた姿勢には感謝である。就中、津田校長がパワーポイントで、理解の助けを作ってくれたことが担任の理解をすすめ、<まつだっち>の底上げにつながったと思う。 これは大きな財産になった。

  管理人とそのパートナーが高齢のため、以前から地域ボランティアの参加を求めていた。担任1人で30人近い<まつだっち>を相手にするのは無理で、2~3人の補助者がどうしても必要である。今後、管理人たちが老齢により戦闘不能になった時には、ボランティアに支えてもらう以外にないのだ。 今年は幸いなことに、2人のボランティアが参加してくれた。
  ここ1、2年は、管理人たちが教材の整備を続けるので、それをボランティアに引き継いでもられると嬉しい。校長も担任も転勤があるので、プログラミング学習を続ける核となるのは、ボランティア+学校だろうと思う。

  授業に刺激されて家でスクラッチによって作品を作り、スクラッチ・コミュニティに投稿した5年生の<まつだっち>があらわれた。しかも、世界中から17人のフォロワーがいるという。
  管理人たちもスクラッチ・コミュニティへの投稿は、当初から考えていたのだが、小学校のほうが外部へのアクセスを歓迎しなかったので見合わせていた。 しかし、プログラミング的思考と言いながら、事故を恐れて閉鎖的になり、世界から孤立していくのは<まつだっち>たちに進ませる道ではないだろう。学校や教員を置き去りにして、<まつだっち>たちが先行しないためにも、アカウントの取得は今後検討すべき問題である。

  今年はパソコン・クラブができたりして、プログラミング学習への意欲が高まったように感じる。それは恐らくプログラミング・デイが、成功裏に進んだことも原因の一つではないか、と思う。また、立花学園の高校生の参加もありがたく続いている。4年前に卒業した<まつだっち>が、立花学園の門を叩いたという。当初夢想していた町内でのプログラミングを介してのリンクが始まっており、慶賀の至りである。    2021年12月20日 記

 

2021年度のプログラミング学習を始めるにあたって

  去年は、5年生は最終回にも楽しかったと言ってくれて、成功だったと思えてボランティアもホッとした。
  6年生用のプロセッシング教材の作りを間違えて、<まつだっち>たちから<難しい!>という声をたくさんもらってしまった。 それでも教材に手を入れながら、なんとか無事に最終回を終えることができた。<難しい!>と言う声が多かったため、失敗だったと頭を抱えていた。
  しかし、卒業文集では下記のような感想を何通かもらって、あながち失敗だったわけではないと気を取り直した。 1通だけ紹介する。

-------卒業文集の感想の初め-------
  6年生になると本格的にコマンドを打つようになり、タイピング練習も種類が英語版になりました。 だから、5年生でせっかく覚えたのが使えなくなり、英語もわからないのでさらに心配になりました。(中略) みんなと楽しく教えあっているうちに少しずつできるようになり、とてもうれしくなりました。   家ではその技術を生かしてプログラムを使い、飲み物注文モニターを作ってみました。 すると、お父さんがとても喜んでくれて、学校で習って本当に良かったと思いました。
-------卒業文集の感想の終わり-------

  1)テキスト言語への移行、2)地域への浸透 を掲げてはじめた松田小学校のプログラミング学習も、 今年で5年目に入る。 テキスト言語への移行のほうは、6年生がプロセッシングを楽しんでくれたように感じている。 しかし、地域への浸透は手つかずで、去年まで外部の講師を呼んでいた。
  今年はいよいよ松田小学校の教員が講師役になる。初めての記念すべき試みである。 教員には負担増になるが、教材にも手を入れたので充分にこなしてくれるだろうと期待している。 老輩たちボランティアも、例年にも増して協力していくつもりである。
   2021年5月25日 記

 

2020年度を終えて

  5年生は予定通りに6月11日(木)から、全7回の授業を始めることができた。しかし、6年生は6月4日(木)がコロナ休校日に当たり、第1回目が取りやめになった。 その結果、全10回の予定を全9回で行うことになった。

  6月段階ではコロナに対応策が確立しておらず、5年生6年生ともにクラスをPC教室と隣の図書室にわけて、両教室間をZOOMで結んで授業を行った。図書室には大きなテレビを用意して、講師がPC教室で行う授業を映した。しかし、音が不充分だったことや、講師が図書室の様子を把握しづらく、<まつだっち>たちもやりにくかったことと思う。 このシステムは9月一杯で終え、10月からは全員がPC教室で授業を受けるようにした。

  2学期最初の9月3日(木)は、6年生の授業日だった。しかし、講師からコロナウイルス感染者接触確認アプリより、濃厚感染者と接触したとの通知を受け取った、とのメールが前日にきた。 急遽、担任に講師役をやってもらうことにしたが、校長が不在で担任への連絡が当日の朝になってしまった。事情を理解してくれた担任が授業を進めてくれた。

  5年生のスクラッチの授業は、おおむね順調だったように思う。1~5回までの教材は、管理人ボランティアで作り、6回目分は講師に作ってもらった。講師制作の「イライラ棒」が好評だった。 そして、7回の最終回は、予習表を渡して事前学習をしてもらい、自由制作とした。

  6年生のプロセッシングは、管理人が勘違いしたのでアンケートには難しいコールの嵐だった。問題は6年生用につくったプロセッシングの教材にあった。去年の秋以降はっきりしたのは、授業の合間で<まつだっち>の作業を止めて、説明を行わなくともスムーズに進行出来ることだった。 そのため、<まつだっち>に教えようとするのではなく、教材を詳しく作り込んで<まつだっち>に読んでもらおうとした。そして、クラスの流れに乗っていこうという方針にした。

  管理人たちは、<まつだっち>たちが教材を読めば分かると勘違いしていた。そのため、9月3日の授業でピンチヒッターに立った担任には、<まつだっち>たちに教材を読んでもらうように伝え、 教えなくても良いと言ってしまった。本当に赤面の至りである。9月3日はまだ3回目で、しかもテーマは繰り返しのfor文だった。for文は、最初の山できちんと説明する必要があった。

  一度難しいというイメージが刷り込まれてしまうと、授業中はきちんと作業ができていても、アンケートには「分からない」が山のように帰ってきた。 手直しをした5回目の教材でも、まだ難しいコールが多かったが、やっと6回目からは集中的にPCと取り組んでくれるようになった。

  最終回には各自が独自の改良を加えて、オリジナルのコードを仕上げてくれた。来年は担任が講師をやることを、校長も承諾してくれた。 当初目的にした、1)テキスト言語への移行、2)プログラミング学習の地域への浸透、も完全ではないが、何とか出来つつあるだろう。 立花学園高等部の高校生も、毎回参加してくれて大いに助けになった。来年こそ、地元定着を目指した本番である。    2020年12月8日 記

 

2020年度の1学期を終えて

  コロナ禍を危惧した1学期だったが、5年生3回、6年生2回の授業が無事に終わった。今年は下記の新しい試みを実践しようとしている。

      1.松田小学校の教員に引き継ぐために講師を1人とする
      2.ボランティアたちが作った新しい教材の使用
      3.PC室と図書室をZOOMで結んでの授業

  プログラミング・デーは5年計画で始めた。今年は4年目だから、そろそろ松田小学校が自力でプログラミング学習ができるように持っていきたい。1人の担任でクラスを進めるように1人の講師で、ボランティアがアシストしながら授業を進めてみることにした。

  プログラムの入門者である担任と<まつだっち>たちが、一緒に読みながら理解できる教材を作った。新教材は5年生についてはほぼ問題はなかったが、6年生は分量が多くて時間内に消化できなかった。6年生については要検討である。

  ZOOMを使った授業は、講師への負担が思いのほか大きかった。PC室の<まつだっち>たちを見ると同時に、PCのモニターも見なければならないので、講師はライブに集中できずに気の毒だった。2学期はZOOMを使うかどうか要検討である。

  年度初めはプログラミング自体よりも、PCの扱いに戸惑う<まつだっち>が多い。今年はボランティアが2人になったので、ちょっと戦力が落ちた。その分というか、立花学園の高校生が教える方で、ボランティアとして参加してくれた。これは有り難かった。 新任校長もプログラミング学習に熱心なので、2学期が楽しみである。    2020年6月1日 記

 

2020年度のプログラミング学習を始めるにあたって

  去年は、6年生はプロセッシング10回、5年生はスクラッチ7回と、同じソフトを集中的に学んだ。教材の製作が大変だったが、講師たちは良く頑張ってくれた。 しかし、派遣会社のスマイル・ミーでは講師の交代が激しく、教材が授業の直前に上がることが多かった。そのため、2020年は教材作りを講師任せにせず、コーディネーターとボランティアとで作った。 今年の教材は、すでに<まつだっち>のサイトに上げてあるが、素人の手作りなので使うまでは心配である。

  去年までは講師を法人で探した。そのため、1人の講師に何かがあっても、代役が派遣された。 今年は、5、6年生とも個人にお願いしたので、何かあったらボランティアが講師を務めなければならなくなるかも知れない。 今まで3年間の実績は、講師1人体制でも大丈夫だという自信を持たせてくれたが、毎年新しい試みでヒヤヒヤものである。

  今年は校長が替わった。前校長にPC5台の追加を頼んであったが、新校長からは手配できなかったというメールがあった。 仕方なしに前松田町町長に、ロータリークラブで寄付できないか相談したところ、松田町の教育委員長に連絡を入れてくれ、教育委員会からPCを手配してくれた。 しかし、新校長からはPCが届くようになった、とのメールがあっただけだった。

  ご多分に漏れず、コロナ騒動で授業の予定が大幅に狂った。6月8日から授業開始となったため、6年生の第1回目は中止となり全9回となった。 プログラミング・デーは11日の5年生から始まることになった。もちろん、今まで通りでは人間距離がとれないから、PC室ととなりの図書室とを使い、クラスを2つに分ける予定である。 それに伴い図書室の大型モニターやPCの設定など、松本ICT支援員等がサポートしてくれた。

  去年までは授業が始まる日までは、ボランティアが集まることはなかった。しかし、コロナ騒動は、5月中に2回もZOOMでの打ち合わせをもたらしてくれた。 そのなかでPC室と図書室の大型モニターとを、ZOOMで結ぶことが決まり、6月4日に講師が立ち会ってテストをすることになった。余談ながら、ZOOMでの打ち合わせに、新校長の参加は一度もなかった。

  今年は<まつだっち>が教材を見ながら、自力で学習を進めることができるか、新教材を使った大きな賭である。 松田町の教育委員会や小学校が、プログラミング学習をどう考えているのか、何も言ってこないので一寸気になる所ではある。いろいろと心配事は多いが、去年と同じように何とか楽しい授業をしたいものだ。    2020年6月1日 記

 

2019年を終えて

  6年生にはプロセッシング10回(90分)、5年生にはスクラッチ7回(90分)のクラスが無事に終わった。 長いような短いようなプログラミング学習だった。まず特筆すべきは6年生が、10回のプログラミングの授業を見事に消化してくれたことだ。 嬉しいことに、「オレは天才だ」と答えた<まつだっち>が3人も登場した。アンケートでも楽しかった様子が伝わってくる。

  現在、松田小学校で行っているプログラミング学習は、我が国の最先端を行くものである。それだけに実験的な要素も無いわけではなく、サポーターたちは手探り状態で授業を進めている。 途中で教材を作って中心になっていた講師が辞めてしまい、一時は不安もあった。講師が辞めた時には、プロセッシングの教材が6回分までしか完成しておらず、7回分以降は半完成だった。 その後は授業までに仕上げて、何とか間に合わせてきた。これに懲りたので、ボランティアの中出さんと夏から教材の制作をはじめて、どうやら完成しつつある。2020年はプロセッシングに関しては教材の心配はしなくてすむだろう。

  スクラッチを学ぶ5年生に関しては、淡々と進んだと言いたいところだが、スマイル・ミーでは5回目の授業に講師の手配がつかなかったのだろう。 2人の新しい講師が来て、事前に配布した教材と違うもので授業を始めてしまった。配布された教材と違うので、サポーターや担任たちは戸惑うし、当然のこととして教室中が大混乱になってしまった。 1人の講師がなんとか授業をおさめてくれて、事なきを得たが大きな禍根を残してしまった。スクラッチは教材が巷間にたくさん出回っており、講師たちも充分に経験しているはずである。 そのため油断していたところがあった。やはり自前の教材を作る必要性を、改めて認識させられた。

  春頃には5年生が「ルビーの冒険」を読んでくれて、秋頃から4年生に「ルビーの冒険」を回していると校長から報告があった。今年は4年生はアンプラグで「ルビーの冒険」、5年生はスクラッチ、6年生はプロセッシングという体制ができあがった。 来年の6年生は日本語ながら7回のタイピングを経験してくるので、順調にプロセッシングに入ることが出来るだろう。これでスクラッチの教材がそろえば、4年生から6年生までのカリキュラムができあがることになる。

  今年は授業の進め方も試行錯誤をしてきた。4回目あたりから、5年生も6年生もいわゆる一斉授業から離れはじめた。担任や講師が教卓から教えることを止めようとしている。 <まつだっち>が教材を見ながら、自力で学習を進める方向に向け始めている。講師が一斉の説明すると、そこで<まつだっち>たちの思考や作業を一度断ち切ってしまう。 講師の説明が終わったら、また思考を再開せよといっても、思考の連続が狂ってしまうのは止めようがない。そこで最初だけ説明して、あとは<まつだっち>の教材を読む力に任せてしまう。 講師やサポーターたちは各自の周りをまわって、個別的に助言する方式にしていこうと思う。

  今年、もう一つ特筆すべきは立花学園から高校生が授業に参加してくれたことである。高校生たちもプロセッシングには馴染みはないようだったが、さすが高校生で理解は早かった。 AO入試の面接でこの活動の話をして、大学入試に役立てた高校生もいたという。来年はもっと本格的に参加してくれる、と引率の先生が言っていた。心強い限りである。

  アンケートを読むと、5年生も6年生も楽しかったと言ってくれている。つたない授業を楽しんでいてくれる<まつだっち>に感謝である。 われわれサポーターたちも無形ながら大きな報酬を受けていることは間違いないのだから。この実験を<まつだっち>たちと我々の滋養にしたいと願っている。    2019年12月21日 記

 

2019年度のプログラミング学習を始めるにあたって

  去年まで寄小学校の諸君も、松田小学校のプログラミング学習に参加していたが、 寄地区から松田小学校への参加は大変だという声が出ていた。そこで松田小学校でのプログラミング学習を録画して、それを寄小学校で使うことにした。 幸いなことに福山ICT支援員が寄小学校も見ており、彼がアシストしてくれるというので心強い限りである。

  今年は4年生にもプログラミング学習を考えていたが、小学校の授業計画の都合で時間がとれなかった。 プログラミング学習には必ずしもPCを使う必要はないと考えている。そこで読書の時間に、「ルビーの冒険」を読んでもらうことにした。
  20冊ほどを小塚校長に渡すと、まず5年生の読書に使いたいという。現在は5年生に読んで貰っている。 来月になってPCをつかったプログラミング学習が始まったら、4年生や3年生に回して読んでもらいたいと思う。低学年向けにPCを使わないプログラミング学習も考えていきたい。
 

2019年度の計画

  小学校でテキスト言語に触れながら、卒業したらお終いでは勿体ないのではないか、という声が出た。 そこで福山ICT支援員と一緒に、町内にある松田町立中学校と立花学園高等部に事情の説明に伺った。 松田中学校からは前向きの返事はもらえなかったが、立花学園高等部からは参加してもいいという返事をもらった。 具体的なことは両校の校長間で協議することになった。プログラミング学習の地元定着にとってありがたいことである。

  2月から5月まで教材作りに汗を流してきた。スマイル・ミー(株):SMILE TECHの講師たちに原案を作ってもらい、 それを管理人がああでもないこうでもないと文句(?)を言いながら、完成形へと煮詰めていった。スクラッチ7回分と、プロセッシング10回分である。
  去年のように授業の直前に完成という離れ業でこそなかったが、 それでも5月の末までずれ込んでしまった。スクラッチは去年の暮れに、V2からV3へ変わった。細かな部分が微妙に変わって、見落としがないように注意が必要だった。
  プロセッシングは授業の回数が、5回から10回になった。何を増やすか、またどういった流れにするかの試行錯誤が必要だった。 当初、図形を動かすのは第7回目の予定だったが、プログラミングの実行結果が面白いのは着色と動き(アニメーション)なので、 〈まつだっち〉たちの興味を引きつけるためにも第5回目へと前倒しの変更した。
  管理人からの無茶な要求にも、講師たちはイヤな顔をせずによく応えてくれた。おかげで良い教材ができたと思う。 今後、この教材を使いながら、より一層の改良を加えていこうと思う。外部の人たちからも意見を貰えるようだと望外の幸せです。

  嬉しいことにボランティアの方が1名増えた。しかも、彼はソフトウェア開発に従事していたとか、とても心強い仲間の登場である。 今後もボランティアの登場をお待ちしています。
    2019年5月30日 記

 

2019年の初めに

  去年までは総花的なカリキュラムでしかなかったが、今年からは本格的なプログラミングの学習体制をつくろうと思う。 まず、6年生には今までどおり10回(=20時間)の授業を行う。そして、5年生には7回(=14時間)の授業を行うことにした。 小学校の年間総授業時間がタイトな中で、5年生の7回(=14時間)は小塚校長がムリムリに押し込んで確保してくれたものだ。感謝です。

 
2019年度の年間計画

  去年まで10回でマインクラフト、スクラッチ、オゾボット、プログラミングとやるのは、ほんとうに厳しかった。6年生たちはよく付いてきてくれたと思う。
  今年は5年生はスクラッチ、そして6年生はプログラミングと完全に分けることができた。今年の6年生には去年の5年生の時にスクラッチをやってもらったので、 今年は初めからプロセッシングで走ることが出来るわけだ。
  去年は教材を作る時間が少なく、直前に苦労しながら作ったので、今年は早々に準備を始めた。まずは右の表がその骨子で、これに従って各時間の教材を3月をメドに講師たちに作ってもらう。そして、約2ヶ月かけて推敲していき、授業に備えようと思う。
  去年の夏には教員対象のスクラッチ研修をおこなったので、今年の5年生のスクラッチについては2人講師体制で試みようと思う。担任を初めとしてボランティアやICTの人もいるので、何とかやれるのではないかと思っている。
  テキスト言語を教材にするのは問題ないことが、2年間の経験で充分にわかった。2017年のデーター2018年のデーターの上でも、<まつだっち>たちはスクラッチよりプロセッシングの方が好きだと言っている。おそらくテキスト言語のほうが、彼(女)の意思をすなおにかつ直接に実行結果に表せるからだろう。心強い限りである。
  今年は担任たちの戦力アップをはかりたい。教員は教えるプロであり、去年はプロセッシングを20分程度だが、実に上手く教えていた。彼(女)らならそれほど苦労せずにプログラミング学習のリーダーになれるだろう。
  幸い講師たちの意気も軒昂なので、今年は5年生6年生ともに充実したプログラミング学習が期待できそうである。    2019年1月10日 記

 

2018年を終えて

  今年は年初に計画した予定を、5年生と6年生ともにおおむね無事に終えることが出来た。
  5年生は4回しかできなかったが、小塚校長の択一アンケート結果でもわかるように、<まつだっち>たちはプログラミングを楽しんでくれたようだ。 しかし、年4回では授業の間隔が空きすぎて、前回の内容を忘れてしまうのも無理ないとおもう。来年は7回を予定しているので、もう少し実質的なことができるだろう。
  6年生は10回の授業時間をとって、昨年と同様にテキスト言語の実習までおこなった。マインクラフト、スクラッチ、オゾボット、プロセッシングと盛りだくさんだった。 プロセッシングへの導入としてマインクラフトを1回やったところ、マインクラフトに馴染みのある<まつだっち>には好評だった。 しかし、いきなりスクラッチに入っても、それほどの抵抗はないように感じた。
  オゾボットはPCの中だけではなく、プログラミングが物体を制御できることを体験してもらうために入れた授業だ。 <まつだっち>の声でもわかるように、その目的はほぼ達成できたように感じ

ソフトの人気

る。小さいながらもロボットなので、その可愛さにひかれたようだ。オゾボットはもっとも人気の高かった授業となった。

  プロセッシングは去年より1回増やして、テキスト言語による論理の徹底化をはかった。 グラフィカルな言語なので、テキスト言語の入門としては最適だろう。 ループ条件分岐をやって、アニメーションまでのコースは去年と同じだが、内容の定着度は上がったように思う。 座標の考え方、マイナスの数の扱いなど、小学校ではまだ学んでいない分野にもかかわらず、<まつだっち>たちは充分に理解してくれた。
  第1回目の授業から、授業の冒頭で5分間のタイピングをやっているが、アルファベットの入力には抵抗があったようだ。 当初は日本語をローマ字入力していたが、4回目からは英文を入力対象にしたので、下図のように<まつだっち>たちのスコアーは一時的に下がった。 しかし、英文にもすぐに慣れてくれた。さすがに最終回になると、コードの入力にも慣れていた。2020年からは英語

タイピング

も教科に入ってくる。プログラミングの授業と英語の連携を考えても良いと思う。

  今年の目標であるプログラミング学習の地元定着は、夏休みにボランティアも参加した教員研修でスクラッチの学習をおこなった。 成人といえども1日だけの研修では、スクラッチを体得するのは難しいが、今後も続けていこうと思う。 また2学期からは担任にも15~20分くらいを、講師と一緒に教える側に回ってもらった。 さすがに教えることの専門家だけあって、見事に<まつだっち>の心をつかんでおり、若い講師たちも大いに参考になったと思う。
  中心になると期待していた女性講師が産休に入ったため、講師たちの調整がむずかしかった。 とりわけ前半はなかなか人選が安定せず、毎回新人が登場しハラハラした。後半になると、赤須講師が参加したせいでか、講師陣にまとまりがでてきた。

  毎授業ごとに教材を作成してもらったが、スクラッチは慣れているので危なげなかったが、プロセッシングの教材制作は大変だった。 毎回3~4回程度のダメ出しをして、講師たちの作った教材を煮詰めていった。 小学生にプロセッシングを教えるのは、日本で初めての試みだから戸惑うのは無理もないが、かなり手間がかかったのも事実である。 しかし、最終回では教材の作り方も、復習から入り本論そして次回への繋ぎで終わるという、基本形が見えてきたように思う。 授業の成功は教材如何にかかっている、と言っても過言ではない。今後も充実した教材を作って行きたい。
  ボランティアのお2人には、ほぼ毎回出席して頂いて本当に感謝です。<まつだっち>との交流も楽しんでおられるようで、 来年は5年生7回と6年生10回と増えますが、今後ともよろしくお願いします。    2018年12月27日 記 


2018年のはじめに

  2018年3月で、小林校長が定年退職された。プログラミング・デイは小林校長がいたからこそ、 始めることができたと思い本当に感謝しています。また<まつだっち>たちと一緒に机を並べて、プログラミング学習に取りくむ小林校長の姿は、 未知のものへの尽きることのない好奇心の大切さを教えてくれました。今年からは寄小学校の校長だった小塚亮一校長が、 我々と一緒に取りくんでくれるので、今までにも増して学習が深まると期待しています。
   プログラミング・デイで何を伝えるか、それは筋道を立てて考える習慣だろう。何とはない印象で終わるのではなく、 一つの出来事になぜかと疑問を感じ、それを論理的に考え突き詰めていく。そんな習慣を身につけて欲しいとおもう。 ソフトの使い方よりも、考えることに面白さを見いだしていく、そんな結果になれば幸甚だ。
  去年の秋、グローバル・インディアン・グローバル・インターナショナルスクールを見に行って学んだのは、 プログラミングの授業は6年生の1年間だけでは不充分だということだった。教材はあいかわらず試行錯誤であるが、松田小学校でも2018年は6年生の10回に加えて、 5年生に対して4回の授業を行うことにした。
   去年掲げた目標は、1)テキスト言語への移行、2)プログラミング学習の地域への浸透、だった。 テキスト言語への移行は、<まつだっち>の声を読んでもらえれば分かるように、充分に可能だと言うことが分かった。 このまま進めていけば、来年にはもっと充実できるだろうと思う。しかし、プログラミング学習の地域への浸透は、 まったくと言って良いくらいに不充分だった。今年講師を派遣してくれるスマイル・ミー(株):SMILE TECHの山口勇太代表も、 幸いにもプログラミング学習の地元化を目指しているというから、今年は地元への浸透も充実できるだろうと期待している。     2018年6月3日 記 


2017年を終えて

  テキスト言語の学習を射程においたプログラミング学習は、まだ公立小学校のどこでもやっていない。これは全国で初めての試みだった。 公立小学校でプログラミング学習をするにあたって、我々サポーターたちは何も分かっていなかったと感じる。 そんななかでも<まつだっち>たちが、プログラミングを楽しんでくれたのは本当に幸運だった。詳しくは<まつだっち>の声を読んでください。
  ビスケット、スクラッチ、マイクロ・ビット、プロセッシングと総花的にやってはみたが、講師たちもこんなプログラミング言語もある、 あんなプログラミング言語もあると示すだけだった。我々はプログラミングの何を伝えるかが分かっておらず、 プログラミングにふれさせるだけで精一杯だったと、素直に反省している。
  しかし、難しいけど楽しかったというアンケート結果が示すように、<まつだっち>たちの適応力と理解力は驚くべきものだった。 小学生には難しいから止めておこうとなりがちだが、<まつだっち>にはそんな心配はまったく無用だった。 今回の経験はほんとうに貴重なもので、2018年に向けて大きな財産をもたらしてくれた。
  松田小学校のプログラミング教室は多くの人に支えられている。 今年度は担任ボランティアの方々との連絡が不充分だったと反省している。 教材などを事前に配布する配慮を忘れたり、内容を授業の前に説明しなかったり、支えてくださった方々には申し訳ないことをしてしまった。 今後は連絡をもっと密にし、サポーター全員で取り組むべきであると思う。
  ところで、(株)テントの代表:竹林暁講師が9月の途中で、 講師は1人しか派遣できないとメールしてきた。 呼びだして話しあい約束通り2人確保させたが、以降たびたびサブの講師が変わり、代表以外は戦力となっていないように感じた。 約束を誠実に遂行しないことが多く、ほんとうに残念ながら信頼度は下がる一方となった。
  最終回終了の時点で契約の更新を確認すると、(株)テントの代表:竹林暁講師は講師料が安いという理由で更新を拒否した。 5年契約の1年目が終わっただけで、契約は4年も残っている。違反をとがめ立てしても、徒労感がのこるだけである。 講師を探して何社かあたった結果、2018年はスマイル・ミー(株):SMILE TECHにお願いすることにした。     2018年5月27日 記 


6年担任教諭と打ち合わせ

  今まで小林校長とは去年から何度も打ち合わせを重ねてきた。しかし、各クラスの担任教諭とは立ち話をするくらいで、 残念ながら打ち合わせをもったことがなかった。 現場との意思の疎通は不可欠なので、9月24日に忙しいなかをお三方に集まって頂いた。
  やはりお三方が心配されていたのは、取り残される<まつだっち>をどうするかであった。希望者だけが集まる民間の塾や教室と異なり、公立小学校ではどんな科目でも進度の違いがでてくるが、 遅れてしまえばプログラミングが嫌いになってしまうだろう。
  全体の進度を見ながら復習の授業をもうけたりして、最初のカリキュラム進行に拘らないようにとの意見をもらった。 そのとおりだと思う。今後、Micro:bitを2コマとプロッセシングを4コマ予定しているが、必ずしも予定をすべて消化する必要はない、と確認した。


連絡ミスと約束

   9月7日に約束した講師からの授業報告があがってこないと思っていたら、講師・学生たちと管理人との間ではSLACKをつかって連絡しているが、 チャットソフトSLACKの設定ミスが原因だった。澤田千代子講師は翌日にはSLACKに上げてあったらしい。 新しいソフトを使うときには問題が起きがちで、これは今後の反省点である。前回まででスクラッチは終わり、Micro:bitをつかった授業になった。 授業の様子は<今までの記録>を参照してください。
  給食を食べながら、ボランティア、講師・学生に今までの経過を報告し、契約の内容を説明したりして意見交換をした。 2017年10月2日 記 

2017年のはじめに

  プログラミン的思考を養うのが目的であり、コーディングを覚えることが目的ではないという。もちろん正解である。しかし、 スクラッチでは将来性に限界があり、テキスト言語への移行を射程においたカリキュラムを作成したかった。
  <まつだっち>たちが卒業した後のことを考えると、 地域へのプログラミングの浸透もはかりたかった。言いかえると高校生くらいになったら、 大人たちにパソコンを教えることができる環境作りを目指したかった。そこで向こう5年にわたり、年10回のプログラミング授業をおこなう提案をしたところ、 小林校長は快く受け入れてくれた。

  1)テキスト言語への移行、2)地域への浸透
を考えながら、改めて講師を探したところ、(株)テントが下記のような提案をしてくれた。

授業回 言語 学習内容        
ビスケット プログラミングの楽しさを学ぶ。水族館を作る。
2~4 スクラッチ 繰り返しや条件分岐などのプログラミングの基礎を学ぶ。主にゲーム作りを行う。
5~10 プロセッシング 文字入力による本格的なプログラミングを学ぶ。主にいろいろな図形の作成を行う。

  (株)テントは徳島県神谷町へも案内してくれ、地域への浸透にも理解をみせた。 メイン講師1名、サブ講師2名という提案も妥当だと思えたので、講師を派遣してもらうことにした。 今年の6年生は3クラスあるので3コマとなり、講師派遣料も若干上乗せすることになった。また、遠くから来る講師のために、前泊費用も負担することにした。
  しかし、授業開始前になるとサブ講師2名が確保できないらしく、1名分は大学生2人で代替しても良いかと問い合わせてきた。 聞けば、電気通信大学の4年生2人で、「プログラミングと子供」をテーマにして卒論研究しているから充分に役に立つという。 プログラミングができる情報学科専攻だというので、学生2人で講師1人の代役として了承した。
  学生らが所属する久野研究室で、 <まつだっち>を対象にアンケートをとりたいという。 また、研究成果を外部に発表したいというので、松田小学校に許可申請書をだしてもらうことになった。

  地域へのプログラミングの浸透は、授業にボランティアの方の参加をつのることを始めた。松田小学校の広報ルートによって、 2人のボランティアの方が参加して下さり、2回目からは松田小学校のOBが1人参加して下さることになった。ボランティアの方々が地域のキーパーソンになって頂けることを祈っています。
  6月8日から予定通りに授業が始まった。その後の授業は、今までの記録をご覧いただくとして、 教材の著作権を保持したいので契約を結んで欲しいという要望が、夏休みのあいだに(株)テントからでた。後日、教材を書籍として出版したいらしい。契約書の下案をつくり(株)テントの同意をとり、 松田小学校には教育委員会の承諾をとっていただいた。 9月7日に、サイト管理人、松田小学校と(株)テント間で9項目からなる三者契約をむすんだ。

  契約の主な項目は下記のとおりです。


  9月7日の授業後の打ち合わせで、講師から 授業報告をメール(文書)であげてもらう約束をした。  2017年9月10日 記 


2016年

  松田小学校で何ができるか、それから手探りをはじめた。さいわいにタブレットが導入されており、1人1台の環境が整っていたので、 タブレットで動く Hour of Code をやってみることにした。
  講師を CA Teck Kids から招き、主講師とサブ講師2人の3人体制でスタートした。 1クラス30人弱の<まつだっち>にプログラミングを教えるには、つまずいた<まつだっち>をアシストするサブ講師が不可欠だからである。CA Teck Kids の講師たちは、 西田慶子ICT支援員とも協力しながらチームワーク良く授業をおこなってくれた。
  <まつだっち>にプログラミングのおもしろさを知ってもらうためには、スクラッチの授業を行いたかった。しかし、パソコンが20台しかなく困っていたところ、 CA Teck Kids が13台のパソコンを無償で持ち込んでくれ、第2回目はスクラッチをおこなうことができた。 この年は2クラスだったので、午前の3・4校時と午後の5・6校時の2コマ(90分)を授業にあてた。

文責  サイト管理人 永山 裕