2023年   6年生 クラスの予定と記録

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    6年1組&6年2組
  昨年に続き、プロセッシングでテキスト言語に挑戦という計画である。 今年も昨年と同様に担任に講師を務めてもらい、地元の人たちに橋渡しをしたいと考えています。

日 付

使ったソフト

授業の進行の様子  

各回共通  プロセッシング-準備編
教材-PDF
アンケート用紙の裏

1.プロセッシングを使えるようにする
2.USBメモリの使い方
3.保存-1
4.保存-2 と読み込み
5.プロセッシングを始める前に

第1回

5月11日
教材-PDF
課題:コードになれる
理解の助け(zip)
 参考-PDF
今回の
<まつだっち>の声

  英文のタイピングにも抵抗が少なく、また難しいという声も恐れていたほどではなかった。 去年の6年生のタイピング成績は16点台だったけど、今年は1組は17.15点で、2組が17.14点と高得点だった。中間値はともに17点だった。 コードに抵抗があるだろうと危惧していたが、良い方に予想が外れて嬉しいかぎりである。
  5年生の時代の体験が良かったのだろうか。今後が楽しみだ。今年は同胞のサポーターが体調不良につきお休み。また。ICTの同胞も5月後半からということで、寂しい限りである。立花学園の諸君は6月から来てくれるようで、待ち遠しい。
  2人の担任ともに長足の進歩を感じさせ自信にみちた態度で、それが<まつだっち>たちに伝わって良い影響を与えているように感じた。 ということで、<まつだっち>は好調、大人たちはボチボチと今年も始まった。   以上:サイトの管理人

第2回

5月18日
教材-PDF
課題:国旗を描こう
理解の助け(zip)
参考-PDF

今回の
<まつだっち>の声

  タイピングの成績は格段の進歩である。1組が17.15→19.86点、2組が17.14→20.96点となった。中間値も19点、20点と向上した。今年はクラスの雰囲気が気迫に満ちているように感じる。
  後半には自由制作の時間がとってあり、そこで国旗などを描いてもらうつもりだが、そこまで辿り着けない<まつだっち>が若干見受けられた。
  今年はアンケート用紙の裏の座標を積極的に使っているので、アンケートでは座標に触れた<まつだっち>が多い。座標で位置を確認することに戸惑いを感じている<まつだっち>もいるようだ。
  座標は中学でやる分野だから戸惑う<まつだっち>がでるのは当然だ。しかし、アンケート用紙の裏を積極的に使うことによって、去年の「振り返り」を省略して見るつもりである。
  2クラスとも若い担任で、昼休みには<まつだっち>と一緒に校庭を走り回って汗をかいている。これは若い教員でなければできないことで、実に羨ましいことだ。
  まつだっちのサイトのリンクを貼り間違えてしまった。今回は去年と余り変わらないし、「理解の助け」も有効だったので混乱はなかったが、<まつだっち>には迷惑を掛けてしまった。
     以上:サイトの管理人

第3回

6月15日
教材-PDF
課題:
参考-PDF

今回の
<まつだっち>の声

  今回と次回がプログラミング学習の山で、変数と繰り返しは新しい概念なので、大人でも理解するのが難しい。<まつだっち>たちも難しいと悲鳴を上げながら頑張ってくれた。
  毎年、この回が苦しいところで、去年は津田校長が「ふりかえり」の回を挟んでくれた。しかし、それまでは苦しくても何とか乗り切ってきたので、今年は例年通りに「ふりかえり」を省いてすすめた。
  「ふりかえり」を省く代わりに、アンケート用紙の裏の座標を積極的に使うように、ミッションをつくった。しかし、必ずしも成功したとは言えず、2割くらいの<まつだっち>が取り残されてしまった。
  変数はともかく、繰り返しのfor文を何とか理解して貰えるように、教材を工夫していこう。
  今回は担任も教え方を変えて、<まつだっち>に各自で教材を読むように方向付けて、一斉授業の色彩を薄くしていた。方向性としては賛成で、<まつだっち>たちに教材を読む力を付けてもらいたい。
  ただ、戸惑った時に、すぐ助け船が出せるように、ボランティアの人数がもっと欲しいところだった。
  午前中のボランティアは老輩1人だったが、午後には立花学園の諸君が10人近く来てくれて大助かりだった。これだけ手があると、充分に対応できていた。
  タイピング成績は1組が20.50→21.71、2組が20.96→23.15点と向上した。中間値はともに1組が21点、2組が22点だった。 以上:サイトの管理人

第4回

6月22日

教材-PDF
課題:if文の利用
今回の
<まつだっち>の声

  今回は if 文で、やはり難しいところだ。図形を描くのとは違って、条件分岐は目で見えない考え方をコードするので、毎年、繰り返しと同様に苦戦するところである。しかし、今年はそれほどの悲鳴も聞かれずに、無事通過した。
  アンケートではピント外れな回答もあるが、教室で見ていると多くの<まつだっち>たちはキチンと理解しながらコードを打っていた。嬉しい誤算だ。それと担任たちの教え方も、放任式になれてきたのか、急所だけは一斉授業を行い、あとは<まつだっち>の自由に任せていた。それでも<まつだっち>たちは理解していたので、教え方も上手くなったのだろう。
  今日からICTの松本さんが授業に参加してくれ、大きな戦力となってくれた。彼女の力は大きく、1人と2人の違いを痛感させられた。放任式なってきたので、担任も遊撃的な働きができて、何とかクラスが廻ってきたようだ。
  午後には前回に引き続き、立花学園の諸君が10人近く来てくれて大助かりだった。やはり高校生の理解力は一歩も二歩も進んでおり、<まつだっち>たちも親しみを感じているらしく、良い雰囲気だった。
  タイピング成績は1組が21.71→23.18、2組が23.15→23.07点だった。中間値はともに1組が22点、2組が21.5点だった。    以上:サイトの管理人

第5回

6月29日
教材-PDF
課題:図形を動かす
今回の
<まつだっち>の声

  マウスで図形を動かす課題から入った。この課題は例年人気で、今年も大いに楽しんでくれた。芋虫のようだとか、蛇のようだと言って、面白がってくれた。
  次が、a=a+1 をつかって図形を動かす課題だった。はじめてVoid setup と void draw がでてきたが、戸惑う<まつだっち>は少なかったように感じた。ただ図形を動かすだけなら抵抗は少なかったが、if 文と組み合わせて往復させたり、途中で止めたりするのは難しかったようだ。
  if 文自体は分かるのだが、不等号との組合せに馴染みがないため、条件設定がピンとこない<まつだっち>がいるようだ。たしかに不等号で条件を絞るのは、実感と結びついているようでありながら、頭の中で考えなければならず実感と直結していない。そこに戸惑うのだろう。
  タイピングの成績は上がっているとは言え、まだ20点に届かない<まつだっち>もおり、コードを打つことに時間を取られているようだ。タイピングに関しては慣れるより他ないので、ちょっとお手上げである。
  タイピング成績は1組が23.18→23.04、2組が23.07→24.00点だった。中間値は1組が23点、2組が23点と同じだった。平均点が25点を超えてくると、プログラミング学習もずっと滑らかになるので、もう少しの辛抱だろう。   以上:サイトの管理人

第6回

9月21日
教材-PDF

課題:if文と移動・回転

第7回予習-PDF

今回の
<まつだっち>の声

  夏休みを挟んで2ヶ月近く空いてしまったので、すっかり忘れてしまったかと危惧していたが、それは取り越し苦労だったようだ。
  条件分岐を今年まで1回しかやってこなかったが、条件分岐は重要なのでもう1回はやっておきたかった。そのため、今回用に新たに教材を作った。初めて使う教材は完成度が低くてハラハラしたが、<まつだっち>たちは何とか消化してくれた。
  条件分岐で不可欠の不等号という概念はなかなか馴染めないものだ。再度、今回やって<まつだっち>たちは何とか if 文を分かってくれたようだ。条件分岐自体は今後もでてくるので、徐々に馴染んでくれるだろう。
  1学期の最終回が「図形を動かす」だったので連続性を感じてくれただろうか。今回の課題は同じ図形を動かすでも、座標を動かして結果として図形も動くというコマンドをやった。結果は同じでも考え方が違うことを知って欲しかった。ちょっと量が多かった感じであった。
  タイピング成績は1組が23.04→22.83、2組が24.00→24.41点だった。中間値は1組が22点、2組が23点と同じだった。2組は向上したが、1組は下がってしまった。1組にもガンバッテ欲しい。
  昼休みに校長から気になる相談を受けた。現在は授業としてプログラミング学習をやっているが、来年からクラブ活動としてプログラミング学習をやったらどうかというのだ。その理由は、中学ではプログラミング学習をやっておらず、せっかく小学校でやっても無駄になってしまうからと言うのだった。
  率直に言って、正規の授業としてやってきたからこそ、クラス全員に理解できるようにと苦労してきたのだ。希望者だけを相手にするクラブ活動なら、まったく違った方法や教材を用意したのだ。<まつだっち>たちが面白いと言ってくれる授業を続けてきたのにと、残念に思うことしきりである。     以上:サイトの管理人

第7回

10月5日
 教材-PDF
課題:スペシャル・プログラム
今回の
<まつだっち>の声

  中間の総復習で、今までやったコードを総動員してアニメーションを3題やってもらった。前回の復習と名前を書く前問を消化して、あとはどれか1題やって貰えれば充分だと考えていた。しかし、3題ともすべて突破した<まつだっち>が数人いたのには驚いた。
  2題にとどまった<まつだっち>も時間があれば、全部やったことだろう。確実にタイピング力が上がっており、プログラミングの理解も向上している。<まつだっち>たちは自分たちの実力が向上していることに気がつかず、アンケートには難しいという返事が多いが、授業中にも楽しい感じが伝わってくる。
  ロケット、交差点、家に昇る太陽と、アニメーションだと、楽しさが普通に分かるのだろう。最初の頃のように、プログラミングを特殊な科目と捉えていた雰囲気が薄れてきたようだ。条件分岐も何度もやっているので、徐々に理解され始めている。やはり繰り返しが大切なのだろう。
  教材を読む姿勢がでてきたようで、教材を読んで理解することにつながってきた。それは担任も同感らしく、以前の回の教材を見返す<まつだっち>がいると言っていた。プロセッシングを覚えるより、教材を読んで理解する習慣が身につけば、こんなに嬉しいことはない。
  嬉しいことに午前中の授業に、ボランティアの女性が2人も来てくれた。かつてプログラミングを経験したという。ぜひ今後も続けて来て欲しいものだ。立花学園の諸君はお休みだった。
  タイピング成績は1組が22.83→24.00、2組が24.41→25.11点だった。中間値は1組が24点に上がり、2組は23点と同じだった。タイピング成績が25点まで向上してくると、コードの理解も進んでいくことがわかる。
  現在は授業としてプログラミング学習をやっているが、来年からクラブ活動としてプログラミング学習をやったらどうかという校長からの話しは、杞憂に終わりそうである。インディアン・スクールの例や全学年でカリキュラム考えるべきだという話が通じたのだろうか。
  松田町の教育委員会や足柄上郡内の視野ではなく、世界の小学生を相手に考えて欲しい。デジタル後進国との烙印を押されてしまった汚名を晴らすのは子供たちなのだから。     以上:サイトの管理人

第8回

10月12日
 教材-PDF
課題:画像と写真
画像データー:zip
今回の
<まつだっち>の声

  今回、初めて画像を扱った。デスクトップに DATA-23 というファイルを用意して、そこに20種類くらいの画像と写真を入れておいた。そこから<まつだっち>たちに選んでもらうのだ。
  もちろん課題で何を使うか指示してあるので、好き勝手なものを使う訳にはいかない。しかし、取り込み方さえ分かってしまえば、指定以外の画像も使えるのだ。そのため、独自の作品に仕上げた<まつだっち>たちもでてきて、驚かされた。
  今までは基礎的なコードをやっていたので、驚きが少なかったのだろう。前回のアニメーションから面白さが違ってきたようだ。今までやってきたことが、こんな風になるのかと感じてもらえ、難しいけど面白い・楽しいというコメントが増えた。
  同時にタイピングにも興味がでてきたのだろうか、昼休みにタイピングの練習をしても良いか、という<まつだっち>たちが現れた。もちろん大歓迎である。自発的にPC室に来てくれるとは、何となく良い方向へと流れ始めたようだ。
  立花学園の諸君はお休みだったが、前回来てくれてたボランティアの女性が来てくれた。老輩たちはまさに老輩で、いつまで活動できるか分からない。ボランティアの人たちが引き継いでくれると、とても嬉しいのだ。何しろ世界が相手なのだから。
  タイピング成績は1組が24.00→23.73、2組が25.11→27.52点と大幅に上がった。中間値は1組が25点に上がり、2組も25点に上がった。
    以上:サイトの管理人

第9回

11月16日
 教材-PDF
課題:点滅する信号機
今回の
<まつだっち>の声

  9回目になると、進度の違いが出てくる。最初、タイピングはほとんどが20点前後だった。半年たつと40点台の<まつだっち>も何人か生まれてくるし、50点を超える<まつだっち>も表れてくる。
  タイピングの成績が向上すると、それに比例してプログラミングの理解も上がってくる。タイピングに気を使わなくなる分、プログラミングに集中できるのだろう。現在、5,6年生共にベネッセのタイピング練習を使っているが、来年は5年生にひよこタイピングを遣ってもらうかと考えている。
  前回が画像で、今回は点滅する信号機という課題で、どちらも身近で取っつきやすかったらしく、決して易しくないにもかかわらず面白かったという声が多かった。それでもコードが長くなっているので、タイピング力の差が大きく現れている。
  ステップ5まで辿り着けなかった<まつだっち>もいたが、それでも面白かったという回答は、課題が良かったせいだろうと思う。ステップ5までできた<まつだっち>たちは、背景に松田小学校近くの交差点や星空を取り込んだりしていた。
  教材作りではどうしても技術的な解説が多くなりがちだが、技術的な解説を興味のもてる設定で行うことが大事だと思う。設定が面白いと、自然と興味がわいて技術的な話しも抵抗なくなるものだ。
  教材はだいぶ完成に近づいてきたと思うが、来年は1,2回を改良したいと思っている。導入部はどうしても無味乾燥な説明に陥りがちで、この教材もその例に漏れていないと思う。
  立花学園の諸君が来てくれたし、午前中は<まつだっち>のお母さん、午後は大井町からのボランティアが来てくれた。
  タイピング成績は1組が23.73→25.04、2組が27.52→28.28点と上がった。中間値は1組が24点で、2組は25点だった。     以上:サイトの管理人

第10回

11月30日
 教材-PDF
課題:プログラム2つ
今回の
<まつだっち>の声

  1学期にはICTもボランティアの助っ人もおらず、補助者は老輩1人で右往左往したが、2学期からは全員が揃って無事に1年を終えることができた。
  担任が教えるようになって3年目、ずいぶんと落ち着いてきて安心して任せられるようになった。とくに今年は強いて教えようとはせずに、授業の冒頭で説明し、そのあとは放任にしたことが良かったと思う。放任するのは難しいのだ。そのせいか、<まつだっち>たちは教材をよく読むようになった。
  当初、コードの部分を拡大して見ていたのが、後半ではタブレットに教材全体を表示するようになった。コード以外の部分に考えるヒントが書かれていると気づいたのだろう。教材を読む習慣が付いたことは、プログラミングを身につけるより後々で役に立つだろう。
  授業の冒頭、中学ではプログラミング学習がないと担任が言うと、「え~、うそっ!」という声が上がった。<まつだっち>たちはプログラミング学習を楽しんでいてくれたのだと、この声には感動させられた。
  アンケートでも楽しかったという声が多く、授業をいつも楽しみにしていましたという声すらあり、ボランティアとしては溜飲を下げるところだ。これだけ実績を積めば、小学生はコードを扱えないという偏見もなくなるだろう。
  PCの不調からか図形の読み込みが上手くいかなかった。そのとき、background を入れるという対応を発見した<まつだっち>がおり、これにも嬉しくなった。教材の間違いがあったが、去年のままなのになぜ今年はミスになったのか検討する。
  昼休みに4年生の有志に集まってもらい、「ひよこタイピング」を体験してもらった。彼(女)等は、いとも簡単に「ひよこタイピング」をこなしており、来年の5年生は「ひよこタイピング」で走ろう。
  タイピング成績は1組が25.04→24.73、2組が28.28→28.56点だった。中間値は1組が25点で、2組は26点だった。     以上:サイトの管理人